美しさについて
「見て」「感じて」「考える」
B.Aのアートワーク

神山 カリン舞

ブランドデザイン部

第5世代からB.Aのプロダクトデザインを担当。
「ものづくり」では終わらない「人の価値観を変えるブランドづくり」のできるデザイナーを
目指していると夢を語る、神山 カリン舞氏に話を聞いた。

目指したのは「目に見えない生命美」の表現

B.A第6世代のアートワークは、第5世代に引き続き、フラワーアーティストの東 信さんに担当していただきました。「可能性を超える」というテーマのもとで東さんが提案されたのは、レントゲン撮影という手法でした。第5世代では「目に見える生命美」を表現していたのに対して、今回は緻密な葉脈や蕾に潜む萌芽、実に抱かれる種などの「目に見えない生命美」を、レントゲンというサイエンスの力で浮き彫りにしています。私自身初めて写真を見たときは、今まで気づかなかった花の美しさや可能性との出会いに「美とは何か?」という本質的な問いを投げかけられているようで、一瞬身震いしたほどでした。

目に映る美しさではなくその奥に眠る生命美の本質を捉えるために、レントゲンという手法で撮影した新「B.A」を象徴する「Flower of anima」のアートワーク

B.Aのデザインで、肌と一緒に、
感性までもが日々更新される喜びを

第5世代は先進性を表すプロダクトと、生命美を表すアートワークでメッセージが異なっていましたが、今回の新「B.A」はどちらもサイエンスとアートの力で可能性を引き出すという共通点があることで、さらに強いメッセージになったのではと思います。ポーラのアートワークは「これが美しい」という押し付けがなく、受け手の想像性や感性を尊重するところが魅力だと感じています。私も日々、単にものを美しく整えるだけでなく、メッセージや想いを付加することで、デザインをアート領域まで昇華させることを心がけています。今月発売の限定キット「B.A プレシャス コレクション L」や「B.A プレシャス コレクション C」は、プロダクトとアートワークを同時に堪能できるアイテムです。これらに触れることで、肌と一緒に自分の感性までも日々更新されていく……。B.Aのアートワークやデザインが、皆さまにとってそんな存在になれたらとても嬉しく思います。

「新たな発見をする喜び」と「想像力が拡張していく心地よさ」を、今にも動き出しそうな伸びやかな造形で表現

アートワーク&デザイン制作ウラ話

次世代のB.Aブランドを開発するにあたって、私たちプロジェクトメンバーは、使う人、見る人の「魂を震わす」ようなプロダクトを世に出したいと考えていました。それを実現するには、担当者自らが「可能性を超える」必要があると考え、約4ヶ月にわたるディスカッションを行い、ブランドを深く見つめる濃密な日々を経験しました。 実は東さんの最初の提案に対して、プロジェクト側は「もっと突き抜けてください」とオーダー。そこで嫌な顔をせず「ポーラでは新しいことができる!」と挑戦してくださる東さんはさすがです。 大型作品のレントゲン撮影は、設備を探すのもひと苦労。立ち合いも最小人数で行われました。

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