リンクルショットを片側に塗り続けて13年。
研究者魂がここに。

檜谷 季宏

ポーラ研究所
知財・薬事センター
特許グループリーダー

初代リンクルショットの開発メンバーとして、配合の難しいニールワン®※1
剤型化に尽力。片側にリンクルショットを塗り続ける、人生を賭けた研究者魂はメディアでも話題に。「使っています」と声をかけられることが何よりの喜び。

いまだに習慣づいている「口もと」の実験

初代リンクルショットの発売当時、8年間片側に塗り続けた私の口もとの写真をさまざまなメディアで取り上げていただきました。お会いすると「見せて」と顔を近づけてくる方も多かったですね。

SNSなどで研究姿勢についてコメントをいただいたり、驚いてくださる方が多かったので、開発チームを離れた後も身を呈した実験を止めるわけにはいかず…(笑)。飽きっぽい私ですが、歯磨きと同じような感覚でなんとか習慣づけて、今年で13年目に突入することができました。

改めて振り返る、初代リンクルショット開発秘話

初代リンクルショットは「シワに悩む方々へ、堂々とシワ改善をお伝えしたい」という強い信念で、開発から15年かけてやっとお届けできた、想いの詰まった商品です。

15年の道のりはシワが発生するメカニズムを解明するところから始まり、有効成分を見つけるために約5,400種類もの素材を手当たり次第に調べ続け、日本で初めて※2シワを改善する※3有効成分として認められることになる「ニールワン®※1」をようやく発見したと思ったら、「水に溶けやすいけれど、水の中では不安定」という配合が難しい成分で…まさに苦難の連続でした。

処方の失敗を繰り返して諦めかけた時、ひらめきをくれたのはなんとチョコミントアイス。
剤型を水からクリームに変え、ニールワン®※1を水に溶かすのではなく、チョコチップのように点在させたらどうか…この発想の転換で、一気に研究が動きました。

CHECK!
チョコミントアイスから発想した処方とは?

シワを改善する※3有効成分「ニールワン®※1」を安定した処方にするため、チョコミントアイスにおけるチョコチップのように、クリーム剤型に成分を点在させる方法をひらめきました。シワケアの歴史が動いた瞬間です。

現在の開発チームは若く鋭い視点を持ったメンバーが加わり、心機一転。配合するだけで精一杯だった処方も、使い心地にまでこだわり、進化したものになっています。

  • 1 ニールワン®:三フッ化イソプロピルオキソプロピルアミノカルボニルピロリジンカルボニルメチルプロピルアミノカルボニルベンゾイルアミノ酢酸Na
  • 2 日本で初めて:シワを改善する医薬部外品として2016年7月に初承認された製品
  • 3 シワを改善する:日本香粧品学会で定めた、新効能の取得のための抗シワ製品評価ガイドラインの評価基準において、有意性が得られました

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