すべての美容の瞬間に「私に合う」という楽しさを。
新APEX誕生。
ブランドクリエイティブ部
佐々木里奈 (企画開発担当)
ポーラ研究所
西川正一郎研究員 (内容物開発リーダー)
ポーラの肌分析のリニューアルに伴い、個肌対応ブランドAPEXも新しく生まれ変わりました。使う楽しさがもっと感じられるパーソナライズ処方の進化を担った2人が、開発にかけた想いを語ります。
75アイテム、誰が触れても使っても「“私に合う”が実感できる&楽しい」を目指して。
ブランドクリエイティブ部 佐々木里奈 (企画開発担当)
APEXはもともと「肌を知る楽しさ」があるブランドでしたが、新APEXではその先の「肌に合うものを使う楽しさ」まで、今まで以上に追求しています。
具体的に取り組んだのは、6種類75品目もあるスキンケアアイテムごとの、見た目・感触・浸透感・あと肌などに、これまで以上にコントラストをつけること。かなりマニアックな追求でした(笑)。
美容初心者の方でも「こんなに違うの?」「これが私の肌に合ってるっていうことね!」と感じていただける処方開発に取り組みましたが、語るのは簡単ですが、75品目に明確な違いをつけるのは至難の業。研究側のリーダーの西川研究員曰く「ポーラ研究所が蓄積してきた処方化技術をほぼ全投入した」というほどの大きな挑戦でした。
1度OKだと思った処方も「やっぱりもう少しこの方向に…」と、違いを突き詰めるために研究サイドに無理なお願いをすることもしょっちゅうでした。そして、単品としてはそれぞれ仕上がったけれど、他のアイテムと合わせてラインで使用した時に、「モイスト」「スムース」などの分析結果に合ったテクスチャーの違いがちゃんと出ているのか?保湿バランスが一番高いものなら、それに見合ったものになっているか?など、結果にもこだわっています。実際にラインで使っては洗い落として、また全品使っては洗い落としてを「角層がなくなる!」(笑)というくらい繰り返し評価を重ねました。膨大な量ということもあり、これは部署全員総出で検証。チームはもちろん、研究員の皆さんや部署のメンバーの想いと協力なくしては、この開発は成り立たなかったと感謝しています。
こうして誕生した新APEXは、テスターでそれぞれの違いを感じた時、実際に自分の肌に合うアイテムを使った時、肌に触れた時、再分析での肌の変化に応じておすすめアイテムが変わり、その使用感の違いを感じた時など、目指す肌へのすべての過程で「楽しい」が重なっていくブランドになったと感じています。
私自身APEXが大好き!この良さを一人でも多くの方に伝えたいという思いでこだわった「使う楽しさ」を、ぜひご体験ください!
長年蓄積した処方化技術と新技術開発の合わせ技で乗り越えた厚い壁。
ポーラ研究所 西川正一郎研究員(内容物開発リーダー)
新APEXでは75品目のスキンケア品の開発チームリーダーとして、全品目のタスク管理や感触調整の取りまとめをしました。佐々木さんがお話しされたように、今回の開発で求められたのは、匂い、色、手にとった時の感触、のび方、くずれ方、なじみ方、あと肌など、あらゆる要素や使用シーンを通して、“私に合う”が実感できること。アイテムの使用感やあと肌から直感的に「こういう肌を目指しているんだな」と感じられる、期待感を持って使えるものにすることでした。
この難題を実現するために、まずはポーラ研究所が蓄積してきた処方化技術を棚卸しし、「これは感触が近すぎるからダメ」というように整理しなおし、いくつかの軸を決めることからスタート。軸=同じキャラクターのものを、さらに細かく分類し、似たもの同士なのに誰でも違いがわかるようにキャラクター付けしていったのですが、これがとにかく大変でした。
もともと持っている技術を棚卸しして開発したのがエマルションだとすると、新技術を開発し搭載したのはフルイドになります。フルイドは化粧水と美容液の機能を合わせもった新APEXのスターアイテム。うるおいを届ける※ために、肌のタイプに合わせて肌へのなじませ方まで考えています。なかでもモイストタイプの肌の人は、バリア機能が高く化粧水が浸透※しにくいため、ナノ化したオイルを配合する新処方を採用しました。実はこのオイル、安定的に化粧水に入れるのがとても難しいんです。しかも配合するだけでなく、感触や浸透感なども新APEXの世界観のなかで表現しなければならないのですから。フルイドがスターアイテムだとしたら、研究員的にはこの新処方は、「スター処方」だと自負しています。
ポーラにはさまざまなブランド、研究成果、処方技術がありますが、新APEXは「自分に合ったものを楽しく、心地よく使う」という意味で、ポーラの入り口のようなブランドだと思っています。まずはぜひここでケアの楽しさと、私たちが長年にわたって開発してきた処方化技術によってなせる心地よい感触を、体感していただけたらと思います。
※うるおい:角層まで
※浸透:角層まで