
夏の肌・からだ
肌にとっては過酷な季節。
夏トラブルの5大要因に要注意。
一年の中で紫外線や近赤外線量がピークに達し、日差しが強まるにつれて気温の上昇や冷房の影響など、夏の肌やからだはさまざまなトラブル要因にさらされています。シワ、シミ、たるみなどのわかりやすいエイジングサインのほか、カサつきやゴワつき、くすみや毛穴の開きといったお悩みも。さらに疲れやむくみ、貧血、食欲不振といったいわゆる「夏バテ」にも注意が必要です。夏トラブルの要因に注意して、夏こそ美肌をキープしましょう。
夏トラブルの5大要因

夏トラブルの要因①
太陽光

紫外線や近赤外線の量は、4月から急上昇し、5月から9月までは ピーク状態が続きます。
UV-Aはシワ・たるみの原因に、UV-Bは日ヤケ・シミ・ソバカスの原因になります。そして紫外線よりも真皮の深くまで届き、シワ・たるみを促進する可能性があるのが近赤外線です。夏の太陽光対策はもはや常識。梅雨の時期でも、快晴日は紫外線量が多いので、油断をせずにうっかり日ヤケをに気をつけましょう。
夏トラブルの要因②
皮脂
日差しが強まり、気温・湿度が上昇すると、皮脂の分泌量も増加します。過剰な皮脂で肌がベタつき肌表面はてかった状態に。毛穴詰まりも起こりやすく、毛穴が広がり目立ちやすくなる傾向があります。さらに、暑さによって皮脂の組成までが変化し、美白の敵である炎症症物質を多量に発生させる皮脂「遊離脂肪酸」が急増することもあります。
日本の夏には
毛穴を開かせる毛穴熱風※が!

ポーラと日本気象協会が明らかにしたのは、夏、日本列島に吹き込む2種類の「毛穴熱風※」の存在。
この熱風が、なんと毛穴を約2倍に開かせてしまうという調査結果もあるのです。
- ポーラの造語
夏トラブルの要因③
汗

気温・湿度が上昇すれば当然のこと、汗をかく量も増加します。汗をかくことは、肌のうるおいや健康を保ったり、抗菌作用といった肌やからだに重要な役割を果たしていますが、デメリットもあります。体内のナトリウムイオンが減少し、線維芽細胞の筋力が落ちて肌のコラーゲン構造がゆるんだ状態に陥ることが。これがハリ・弾力のない「汗ゆるみ肌」につながることもあるのです。
朝から夕方にかけても肌がゆるむ
汗と毛穴※1目立ちの関係を
ポーラが発見!

ポーラの研究で、汗に含まれるタンパク質と糖が結びついて糖化汗※2になることに着目。これが毛穴※1に入ると肌にダメージを与え、毛穴※1目立ちの要因の一つになることを発見しました。さらに、紫外線や暑さの影響で、汗の糖化が加速するという調査結果も明らかになりました。
- 角層の毛穴
- 汗の中に含まれるタンパク質と糖が結びつき、最終糖化産物「AGEs」が生成される。この汗を糖化汗とポーラが名づけた。
夏トラブルの要因④
暑さ

きちんと太陽光ケアを行っているのに、「夏は日ヤケしやすい」「シミやくすみができやすい」と感じたことはありませんか?ポーラの研究では、紫外線量が同じでも、夏は他の季節に比べて日ヤケしやすいことが分かっています。この夏特有の紫外線以外の事象「暑さ」によって日ヤケしてしまうことを「暑さヤケ」と名づけています。ここ数十年で日本の平均気温は1.5℃※も上昇。夏日と言われる日も増えており、夏の暑さはますます深刻化しています。
- 出典:気象庁「ヒートアイランド監視報告 2017」
夏トラブルの要因⑤
温度差

ポーラの最新研究で、「温度差」によってメラニンができやすい肌状態になることが明らかに。つまり、シミの要因や肌の透明感を失うことにつながってしまうのです。特に夏は、冷房をかけた室内と室外で約10℃近くも変化。近年は温暖化の影響で気温が極端化しているため日々の中の温度差が、以前よりも激しくなっていると考えられます。実際に、約20年間で最大気温差平均が約3.5℃も拡大しています。さらに、冷房の効きすぎや極端な温度差ストレスは自律神経の働きを妨げるので、夏バテなどのさまざまなからだ不調の原因にもなっています。
Advice1
汗や皮脂からメークくずれを防ぎ、
快適に過ごすには。

汗や皮脂で、メークがちょっと浮いてきたなと思ったら、くずれる前に、何もついていないスポンジで押さえると余分な皮脂を吸い取りながら浮いたメークを再び肌に密着できます。
もし、メークが大きくくずれてしまった時は、手直しするよりも潔く拭き取るのが正解。手早く直せてキレイに仕上がります。
Advice2
肌のベタつき・ゴワつきは
毎日の丁寧な洗顔で洗い流しましょう。

皮脂でベタつき、強い紫外線によってゴワつきくすんだ肌には洗顔でいらないもの洗い流すケアを。ただし、ゴシゴシと乱暴に行うと肌に必要なうるおいまで奪ったり、肌を傷めてしまうこともあるので、不要なものだけを優しく落とすクレンジング&洗顔を心がけましょう。
丁寧な洗顔法はこちら
Advice3
うっかり日ヤケをしてしまっても
焦らず丁寧なケアを。
万一、強い紫外線にあたったりうっかり日ヤケをしてしまっても落ち着いて、いつもより丁寧にケアすることを心がけましょう。ほてりなどがある場合は十分に冷やして、肌が落ち着いたらクリームなどの保湿アイテムでうるおいを与えたり美白※美容液でケアしましょう。
- メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ