B.Aリサーチセンターの研究領域は、
「肌」だけではなく、人から社会へ。

B.Aリサーチセンターは“人の可能性は広がる”というブランドポリシーのもと、「肌から人へ」、「人から社会へ」と研究視点を拡張しています。
今回、「社会の中で生きる人」に焦点を当て研究領域を拡大したところ、人は、「人と人とのつながり」や「モノ・コトとのつながり」によって大きく影響を受けていることを改めて認識。社会という集団における、「ネットワークの重要性」を研究するにいたりました。

今回、肌も無数の細胞の集団、つまり社会であると捉え、細胞同士のネットワークの新たな可能性を見つけるべく遺伝子研究を進め、
遺伝子ひとつひとつに備わっているスイッチのON/OFFが後天的に切り替わる仕組み「エピゲノム」に辿り着きました。

エピゲノムとは

「エピゲノム」とは遺伝子の発現状態が後天的に変わる仕組みのこと。
持って生まれた遺伝子の働き方は、一生不変というわけではありません。
ライフスタイルや生活環境の変化・心理的変化などにより、生きていく過程で、遺伝子スイッチのON/OFFが切り替わり、変化していきます。

一卵性双生児のように全く同じ遺伝子を持って生まれたとしても、その働きを左右する遺伝子スイッチがライフスタイルや生活環境の変化・心理的変化によって切り替わることで、まるで運命が変わるように、私たちの姿形や性質を変えていきます。

がらくただと考えられていたDNA領域の中から、
生命美を目覚めさせる鍵『LINC00942』※1を発見。

これまで、人がもつDNAのうち、コラーゲンやバーシカンなどのたんぱく質の設計図となるのはわずか2%で、それ以外の98%の領域は不要な「ジャンク(がらくた)DNA」と呼ばれていました。今回B.Aリサーチセンターは、この「ジャンク(がらくた)DNA」のなかから生み出される「LINC00942」がエピゲノムを調節し、線維芽細胞を中心とした肌に関わる遺伝子のスイッチを、後天的に一斉にONにするカギであることを発見しました※2

『LINC00942』が増える影響①
『エイジング細胞』※3がエイジレスな状態※4

『LINC00942』の発現量が増えると、線維芽細胞の遺伝子スイッチがONの状態になり、細胞の活性が高まることを見出しました。
このことにより、老化によって機能を発揮できなくなった「エイジング細胞」が、年齢に捉われずに機能を発揮できるエイジレスな状態に変わることができます。

『LINC00942』が増える影響②
次世代の細胞にも良い影響を及ぼす

『LINC00942』の発現量が増えることにより活性が高まったエイジレスな状態の線維芽細胞は、細胞分裂後もその活性が高い状態を引き継ぐことがわかりました。LINC00942の発現量が少ない細胞は、細胞分裂すると、機能が低いまま増えていきます。しかし、LINC00942の発現量が多いと、細胞分裂後も活性が高い状態が引き継がれ、機能が高いエイジレスな状態の細胞を増やすことができます。

『LINC00942』が増える影響③
ハリを目指す細胞間のネットワークが拡張

肌内の細胞は、細胞間メッセージ物質を介して、細胞同士で連携して肌をつくっています。
『LINC00942』の発現量が増えることにより生まれたエイジレスな状態の線維芽細胞では、細胞間メッセージ物質の産生力もアップし、周囲の線維芽細胞、血管内皮細胞、脂肪細胞の機能も高まることがわかりました。このように細胞間のネットワークが活性化し、肌全域の細胞同士が影響し合うことで、細胞それぞれが本来の力を発揮し高められ、肌のハリを生み出すことが期待されます。

すべての一滴に、「バイオアクティブ理論」が息づいている。

いち早く「糖化」の肌ダメージを研究

肌のくすみを引きおこす現象として、業界に先駆けて「糖化」に着目したのは、ポーラの生命科学研究。
肌にダメージを与える「糖化」にアプローチすることが、黄ぐすみを抑え、透明感につながることを発見しています。

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  1. LINC00942:DNAから転写されてつくられるノンコーディングRNAの一つ
  2. 2016年、第29回国際化粧品技術者会連盟にて発表。ポスタートップ10に選出
  3. エイジング細胞:ポーラが名づけた
  4. エイジレスな状態:細胞が若々しい状態を継続していることを、ポーラでは「エイジレスな状態」と呼ぶ
  5. エピ・ハリネットワーク理論:肌表面上にハリ感を与える化粧膜(ネットワーク)を形成すること