乾燥・小ジワ

乾燥・小ジワとは

角層のうるおいが減少し、肌内部のうるおいも失われやすくなると、ターンオーバーが乱れ、小ジワが出来やすくなります。さまざまな肌トラブルの原因にもなります。

小ジワの出来る原因

角層のうるおいが失われることで、キメが乱れ、肌表面の柔軟性がなくなります。そのため目のまわりなどよく動く部分にできる細い溝が、一時的に戻らなくなってしまいます。これが、乾燥による小ジワができる原因です。

乾燥・小ジワのケアをするには?

うるおいを与えて逃さないこと、が基本です。スキンケア・メーク・ライフスタイル3つの観点から乾燥・小ジワを予防するアドバイスをポーラが提案します。

こんな人は注意!乾燥・小ジワのチェックポイント

□ 紫外線を浴びる機会が多い
□ 冷暖房が聞いた屋内で過ごす時間が長い
□ 睡眠不足が不足しがち
□ 熟睡できない
□ 食生活が乱れがち
□ 飲酒することが多い
□ ストレスが多い

あなたはどちら?「シワ」と「小ジワ」の違いとは?

スキンケアのアドバイス

1.たっぷりのうるおいを与えて逃さないケアを。

ローション・ミルク・クリームの仕上げは、擦り合わせて温めた手のひらの面を使って、肌を包み込み、美容成分の浸透感を高めます。手のひらの温かさを肌に移すようにするこのひと手間で、うるおいが満ちわたります。


うるおいで満たす温化パック術

肌のうるおいの鍵である「タイトジャンクション」と「カルシウムイオン」を知っていますか?


2.洗顔方法を見直しましょう。

たっぷりの泡で洗えていますか?

しっかりと泡立ててたっぷりの泡で洗いましょう。レモン1個分くらいの量が目安です。

Tゾーンからのばしていますか?

皮脂の多いTゾーンに先に泡をのせそれから顔全体に広げましょう。手でこすらないように、泡をクッションのようにしてやさしく洗いましょう。

すすぎの湯温とすすぎ残しに注意です。

すすぎの湯温は、冷たすぎても温かすぎてもNG。目安は、冷たくも温かくも感じない温度です。しっかりと丁寧にすすぎましょう。髪の生え際やあご下などすすぎ残しに気をつけて。しっかりすすげたと思ってからプラス2回すすぐのがおすすめです。


角層バリアを保つように行うやさしい洗顔法

加齢すると皮脂量が減り、うるおいがどんどん逃げやすい状態に。

メークのアドバイス

1.たっぷり保湿をしてからしっかり下地をなじませる。

乾燥しやすい肌には、ファンデーションを塗る前の保湿が鍵。ローションとミルクをつけた後、手のひらで肌を包み込み、浸透させます。化粧下地は、保湿効果の高いものを選びましょう。顔につけた後、手のひらで顔全体を包み込み、しっかりなじませます。肌が温まって血行がよくなる効果も。


2.ファデーションは肌に置くように。

皮がめくれるほど乾燥してしまったら、指やパフを横に滑らせず、肌にトントンと置くように塗ります。フェイスパウダーは薄めに重ねましょう。


3.仕上げにチークでツヤをプラス。

ポイントメークもしっとりタイプのアイテムを。練りチークはツヤのある仕上がりでうるおいのある肌に見せる効果が。指にとり、頬においていくように塗りましょう。

ライフスタイルのアドバイス

1.睡眠不足は、うるおい不足につながります。良質な睡眠を十分にとりましょう。

成長ホルモンのピークは入眠後3~4時間

睡眠中、からだの中では細胞の新陳代謝を促す成長ホルモンが分泌されます。この成長ホルモンの分泌のピークである入眠後3~4時間に、深く、質の高い睡眠を取ることが、肌の再生を促進するため、結果として美肌につながります。当然、睡眠不足は美容の大敵。一過性のストレスとして心身の疲労感が増すだけでなく、ホルモンや自律神経の働きを乱して、くすみやザラつき、乾燥など、さまざまなトラブルを引き起こす原因にもなります。

「ツヤがない」「くすむ」「乾く」「ザラつく」

肌のバリア機能が低下し乾燥を促進


2.うるおいを保つために効果的な栄養素と食材を摂りましょう。

ヒアルロン酸

肌のうるおいを保つ

α-リノレン酸

角層の保護力を高める

ビタミンA

肌アレを防ぐ

ビタミンE

肌アレを防ぐ

ビオチン

肌アレを防ぐ


3.ストレスを上手にコントロールしましょう。

ストレスや疲労を感じている方は、感じていない方に比べて肌がカサつく割合が高いことがわかっています。その理由は、ストレスによって角層細胞の面積が小さくなり、保水能力やバリア機能が低下しがちに。ストレスをため過ぎず、うまくコントロールすることも美肌を保つには重要です。

疲れやストレスが「肌のカサつき」に及ぼす影響

もっと分かる!乾燥・小ジワのこと①

「肌が冷える」と「乾燥しやすい」って、知っていましたか?

肌表面の温度(皮フ温)は外気温によって常に変化します。例えば27°Cの屋内から外気20°Cの屋外へ出てしばらくすると、皮フ温は33°Cから28°Cへ、5°Cも低下。皮フ温が30°Cを下回った状態を「肌冷え」と呼びます。

皮フ温は、外気温などにさまざまな影響で常に変化

皮フ温が低下すると、バリア機能が正常に働く力が約40%も低下することがわかっています!肌は刺激を受けやすくなり、乾燥やくすみなどさまざまなトラブルが起こる原因に。外気温が下がる秋・冬、そして冷暖房下にいる場合は空気も乾燥するため特に注意が必要です。

皮フ温によるバリア機能の差

もっと分かる!乾燥・小ジワのこと②

冷暖房は、肌を乾かしてしまいます!

冷暖房をつけていると室内の空気は常に乾きがちに。特に暖房が効いた冬場のオフィスは、屋外より約20%も湿度が低下することも。また、夏は汗をかくので肌がうるおっていると感じがちですが、肌が強い冷房にさらされると乾燥が進む傾向にあります。

冷房、暖房にさらされがちな夏と冬が要注意

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