イベントレポート | SPEAKER 米澤よう子さん

開催されたPOLA TALKER’S MUSEUMの内容をご覧いただけます。

POLA TALKER’S TABLE

POLA TALKER’S MUSEUM REPORT

12.16(sat)
スマホ&ミニノートで楽しい、大人のビジュアル日記。

SPEAKER 米澤 よう子さん

緑色の袋が1人1つ配られてスタートした米澤さんのワークショップ。中に入っていたノートと4色ペンのクリスマスプレゼントに、小さな歓声があがります。「無地の小さなノートとBicの4色ボールペンをご用意しました。おひとりずつノートもいろいろ種類がありますし、ボールペンも太さが少し違います。隣の人と比べてみてください」と言われ、ざわざわ。そこから米澤さんが過去にずっと描いているノートを見せていただきながら、レクチャーがスタートです。

「まずは、今日欲しいものやいつか欲しいもの、やるべきことを字で書いてみましょうか。別に誰に見せるノートでもないので、気どる必要はありません。外で開いたときに誰かに読まれて困るような内容があれば、“みみず字”もおすすめ。ヨレヨレとして読みづらい、でも自分だけは読めるようなみみずのような字で書くんです。
次はイラスト。今書いた欲しいものをイラストで描くのもいいですが、今日は目の前にある、このポーラのお茶やペンを描いてみましょう。4色ボールペンがあればほとんど表現可能です。たとえばピンク色のものがあったら赤ペンで描いて、そこに”ピンク”と字を添えておいてください」 できるかな…とつぶやきながら、目の前のシーンと格闘です。こんなに真剣に、自分の周りを見つめたことはなかったかもという声もチラホラ。
「完成したら、ノートを1ページめくって、今度はいま描いたシーンを、何も見ずに記憶を頼りに描いてみてください。手を使うのって意外に楽しくて夢中になります」 始めに配られたクリスマスプレゼントに貼ってあったシールを剥がしてノートにコラージュしたり、スマホから自分の好きな写真を探して、それを見ながらイラストにしてみたり。小さなノートが自分たちを惹きつけます。

「誰にも見せない自分だけのノートなので、自由に内なる気持ちを描いて欲しいと思います。私の場合は、年に2冊くらいのペースでしょうか。ノートを開く時間も頻度もまったく決めていません。仕事ではないので、制約にする必要はないですね。たまに開くとその時のことが鮮明に思い出されて楽しいです。パリに住んでいた頃は、カフェで夢中になってずっと描いたこともあるし、スーパーで買ったバナナの値段シールなんかも貼っていましたね。気になる記事も切り抜いてひとまずノートに挟みます。綺麗に貼るのは時間があるときでOK。ここに描いたイラストで人にも見せたいな、と思うものがあればスマホで写真を撮ってインスタなどにあげると、評判もいいですよ。今はデジタルですぐに写真もとれるし自分の手で描くことは少なくなってしまいましたが、手とデジタルと両方を行き来することで、自分の中の違う感覚が目覚めるような気がします。ぜひ皆さん、ご自身のペースでチャレンジしてみてくださいね」

お互いのノートを見せ合ったり、米澤さんにサインや似顔絵を描いていただいたり。終わってからも参加者のおしゃべりで盛り上がります。「上手に描かなくてもいい。素直に描けばいいということなので続けられそうです」「愛猫の絵を描きたい!」「子どもの頃に絵を描くのが楽しくて仕方がなかったことを思いだしました」「新しい気づきがありそう。いいクリスマスプレゼントをもらいました!」
今日の経験から、来年の福が来ますように。米澤さん、ありがとうございました!

米澤 よう子さん

SPEAKER

広告、パッケージ、女性ファッション誌、CM、web、書籍装丁など幅広く活躍する人気イラストレーター。パリジェンヌのおしゃれをテーマにしたイラストエッセイを多数刊行し、ベストセラーになる。「パリ流おしゃれアレンジ!1~3(KADOKAWA)」「パリジェンヌ流シンプル食ライフ(文藝春秋)」「1/3の服で3倍着回すパリのおしゃれ術(幻冬舎)」など著書多数。

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