
「入浴ルーティン5か条」と
「慈しみ入浴メソッド」
入浴で幸せを感じられる人を増やしたい
ポーラ幸せ研究所は日本に根付いた湯船に浸かる入浴習慣によって、幸せを感じられる人を増やしたいという思いから、ポーラ美容・エステの考え方と身体心理学の考え方を掛け合わせた、幸せにつながる「入浴ルーティン5か条」を提唱。
身体心理学の観点は、桜美林大学リベラルアーツ学群教授の山口 創先生に監修・考察いただいております。

今回「入浴ルーティン5か条」を実践された方に対し、VAS法で調査したところ、通常通りに湯船に入浴した時に比べて心身に関するプラスの項目が増加しました。
さらにポーラ幸せ研究所は、「入浴ルーティン5か条」に基づいて、幸福感を高める「慈しみ入浴メソッド」も考案しました。
幸福感を高める「慈しみ入浴メソッド」
今回「入浴ルーティン5か条」を実践された方に対し、VAS法で調査したところ、通常通りに湯船に入浴した時に比べて心身に関するプラスの項目が増加しました。
さらにポーラ幸せ研究所は、「入浴ルーティン5か条」に基づいて、幸福感を高める「慈しみ入浴メソッド」を考案しました。
山口先生に監修いただきながら、ポーラ美容・エステの考え方と、身体心理学による、さすることによって幸せホルモンであるオキシトシンが出やすい部位に着目しています。
「入浴ルーティン5か条」を実践したことによる心身の変化を調査
調査目的
日本人は毎日のように湯船に浸かる生活習慣があり、入浴文化が紡がれてきたと言われている。
入浴が幸せに結びつく理由を紐解き、さらに幸福感が高まるような入浴ルーティンを提案することで、幸せを感じられる方を増やす。
調査概要
調査実施機関:株式会社ポーラ
調査期間:2024年1月12日~22日
調査方法:
20~50台の男女16名を対象に、A.シャワーのみ、B.湯船に入浴のみで幸せにつながる入浴ルーティン5か条は無し、C.幸せにつながる入浴ルーティン5か条を実施
それぞれ実施いただき、VAS法アンケートにて実施前後での心身の状態を表す各項目の点数の差を算出した。

調査結果
・A.シャワーのみよりも、B.湯船に入浴をした方が、心身に関するプラス項目のうち、「リラックスした」「ほっとする」「人に優しくできそう」「身体がぽかぽかする」「よく眠れそう」「幸せを感じる」の6つの項目が増加した。
・B.湯船に入浴するよりも、C.幸せにつながる入浴ルーティン5か条を実施した方が、心身に関するプラスの項目のうち、「やる気がでる」「幸せを感じる」の2つの項目が増加した。
幸福感を高める入浴法についての山口 創先生による解説
なぜ湯船につかることで幸せになれるのか?
1.身体起点の幸福
「身体がぽかぽかする」「ほっとする」「幸せを感じる」の項目が増加した理由としては、哺乳類は温かいと、安心します。
安心できると、幸せホルモンであるオキシトシンが出ます。入浴によって皮膚が温まり、安心したことによって、幸せを感じるものと考えられます。
2.精神起点の幸福
「幸せを感じる」「リフレッシュした」の項目が増加した理由としては、古来から日本人は入浴で心の穢れ(嫌なこと)を流してきました。
思考を手放し感覚に集中しやすくなることで、幸せホルモンであるオキシトシンが出やすくなると考えられます。

<真美人+湯上がり>
楊州周延 明治30年(1897)
「入浴ルーティン5か条」について、身体心理学の考え方
ポイント1:幸せへのマインドづくり
思考は幸せホルモン「オキシトシン」分泌をじゃましてしまいます。オキシトシンを出すため、思考を手放し、感覚に集中することが大切です。
また、無意識より意識的に触れた方がオキシトシンが出やすいとされています。相手を思いやる気持ちになるとオキシトシンが出るため、相手を思いやるように自分を思いやり、慈しむことも大切です。
お風呂の中に携帯を持ち込んだり読書したりする方もいますが、入浴中は自分と向き合う時間。内側に気持ちを向けるようにすることがおすすめです。
ポイント2:手のひらを大切に使う
手のひらで自分の身体に触れるとオキシトシンが出ます。また、触れることで慈愛がでいるので、入浴×さすることの2つに幸せの相乗効果があります。自分に触れると内側に意識が行きやすくなり、自分がクリアに見えてきます。湯船に浸かって手で身体をゆっくりとさすったり、ボディウォッシュ時も手で身体を洗うようにするとオキシトシンがでます。セルフハグも効果的です。
触れる時の速度は1秒に5cm進む程ゆっくりを意識して、圧としては500mlペットボトル1本くらい。手のひら全体で行なうと、圧が分散されて心地よく感じます。
ポイント3:ルーティン化する
ルーティンにすることによって、感覚に集中でき、幸せ効果(オキシトシンが出る量)が高まります。

桜美林大学リベラルアーツ学群教授
博士(人間科学)臨床発達心理士
一般社団法人日本フィトセラピー協会理事
山口 創(やまぐち はじめ)
早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。 専攻は、ポジティブ心理学・身体心理学で、人の健康や幸福について研究。 主な著書に「手の治癒力」(草思社)、「皮膚感覚の不思議」(講談社ブルーバックス)など、その他皮膚感覚に関する本多数。近年、NHK総合の「チコちゃんに叱られる!」などへの出演、各種雑誌媒体の監修も担う。