低温度による肌不調

皮フ温30℃以下は「肌冷え」状態

からだの内部はほぼ一定の体温を保っていますが、外気にさらされる肌表面の温度(皮フ温)は常に変化します。
例えば27℃の屋内から外気20℃の屋外へ出てしばらくすると、皮フ温は33℃から28℃へ、5℃も低下。皮フ温が30℃を下回った状態を「肌冷え」と呼びます。

皮フ温は、外気温などさまざまな影響で常に変化

「肌冷え」により肌のバリア機能が低下。

外部刺激の影響やうるおいの流出を抑えるのが肌のバリア機能です。
皮フ温が低下すると、バリア機能が正常に働く力が約40%も低下。肌は刺激を受けやすくなり、さまざまなトラブルが起こる原因に。

皮フ温によるバリア機能の差

皮フ温が低い状態は化粧品の美容成分が浸透しにくい。

皮フ温が低いと、細胞間脂質の中で美容成分が活発に動きづらい傾向があります。
つまり冷えた肌は美容成分がすみずみまで浸透しにくく、その美容効果を発揮しづらい状態です。

※保湿成分

皮フ温は風の影響でも低下します。

顔の右側だけに風をあて続けた結果、10分後に右側の皮フ温が約4℃も低下。
顔の左右で大きく皮フ温の差がつきました。また、風をあてた1分後には急激に低下。「少しだから大丈夫」という油断は禁物です。

現代女性の冷えによる悩みは?


毎日のお手入れに手のあたたかさをプラス

冷えから「あたたかさ」守るために、お手入れにひと工夫を。
肌が冷えると美容成分※1が浸透※2しにくくなるので、お手入れの際には手のひらを少しこすってあたためてから行いましょう。
顔の丸みや細かいくぼみに、あたためた手でぴったりと寄り添いながらすみずみまでうるおいとあたたかさを行き渡らせましょう。

  • 1 保湿成分
  • 2 角層まで

ローション・ミルク・クリームなどを肌に伸ばすたびに、手のひらの面を使って肌を包み込みます。

手のあたたかさを顔に移すような気持ちで行います。

スキンケアを肌に閉じ込めるように、行き渡らせます。

BACK NUMBER

BEAUTY DICTIONARY TOPへ