フェアリー ジャパン POLA サポート活動

美容コーチは見た!新体操の舞台裏

新体操は華やかな競技ですが、そこには計り知れない努力や
意外なルールがあります。
元フェアリー ジャパン POLA主将
現在、フェアリー ジャパン POLA アンバサダーを務める田中琴乃が
その舞台裏をご紹介!

1年の半分はロシアで生活!日本代表の練習時間は約9時間 1年の半分はロシアで生活!日本代表の練習時間は約9時間

選手練習風景

団体選手は約半年、個人選手は約11ヶ月、ロシアを中心とした海外で合宿生活をしています。
さらに1日の練習時間は約9時間。演技の練習から体力強化、さらにはバレエのように他種目の動きを取り入れるメニューなど、盛りだくさんの内容となっています。
現メンバーの最年少選手は、1999年生まれで、加入時は15歳でした。親元を離れた海外での生活に、時にはホームシックになることもあったそうです。さらに日本の代表としてのプレッシャーで心が押しつぶされそうになることも。仲間であり、ライバルでもある仲間と、メンバー争いをしなくてはならないのも事実です。しかし、そんな苦しみを乗り越えられるのは、世界一を狙うという夢を選手全員が持っているからです。

大会での指定の手具が毎年変わる 大会での指定の手具が毎年変わる

「リボン」「ボール」「フープ」「クラブ」「ロープ」 「リボン」「ボール」「フープ」「クラブ」「ロープ」

新体操には「個人」と「団体」で競技が分かれています。
種目は「ロープ」「フープ」「ボール」「クラブ」「リボン」の5種目。
11歳以下の個人競技は5種類、12歳以上のシニアの部では、毎年「ロープ」以外の4種目で争われます。
団体はマットに5人の選手が上がり、5人全員が同じ手具を持つ単一種目と「フープ2本クラブ3セット」のように2種類の手具を持った複合種目の2種目を演技します。団体は、2年に1回手具が変更されます。得意、不得意もあるため、手具の基礎練習も欠かせません。

表情も減点の対象に 表情も減点の対象に

選手演技風景

演技の評価は、テクニックだけが対象ではありません。
楽しい曲なのに、暗い表情で演技するなど、音楽と表情があっていないと減点になります。演技をしていると知らず知らずのうちに口角が下がってしまったりもしますし、緊張から顔色が青白くなったりもします。そのため、しっかりとチークカラーを入れることで、血色よくイキイキとした表情をつくりだしているのです。

リボンをほどくことも、練習の1つ リボンをほどくことも、練習の1つ

結び目ができたリボン

練習では常に本番を意識しています。
演技中にリボンの結び目をうまくほどくことも大事なスキルです。
リボンを結んでしまうと、0.3点の減点になります。また、リボンがからまり、大きな結び目が出来ると、6mあるリボンを美しく操ることが出来ず、難しい技をしたとしても、操作出来てないとみなされ、点数をもらえません。
大きな結び目の出来たリボンは、長さや重さが変わることで、投げの感覚も全く違うことになり、失敗に繋がる可能性も高まります。そんな状況を回避するためには、普段からなるべく速く結び目をほどけるようになる努力が必要です。本番の緊張状態ではいつも以上に手元がうまく動きません。どうしてもほどくことが出来ない時には、演技フロア上に用意されている予備のリボンを使用することもありますが、さらに減点となってしまいます。
思わぬ失敗に足元をすくわれぬよう、細かいところまで配慮しています。