
開催されたPOLA TALKER’S TABLEの内容をご覧いただけます。





幸せな家庭を築く女性の力

家庭という最小限のコミュニティを例に、女性としていかに価値観の違いを越えて、より良い関係を築いていけるのか、そのヒントを探ろうというのが今回のテーマ。スピーカーは、予防医學ドクターであり歯科医の井出真理先生。これまで1000人以上のカウンセリングを行ってきた経験と、仕事と家庭を両立してきた女性としての立場から、何よりもまず「自分の人生の軸をはっきりさせておくことが大切」と語ります。井出先生自身、幼少期から「こんな人生を送りたい」と紙に書いては消し、書いては消し…という空想が好きで、その積み重ねが自らの価値観をクリアにすることにつながったといいます。結果、ご主人と出会ってすぐ「この人と結婚する」とピンときたというから驚き! そんな言葉に背中を押されるように、自分が人生で大切にしていることを考えるワークがスタート。参加者からは、余暇の時間、食、新しい物事へのアンテナ、社会の中の自分の居場所、成長し続けることなど、さまざまな意見が。続けて、価値観の違う相手と一緒に暮らす、あるいは仕事をする時の対処法を考えるワークへ。「まず相手の話を聞く」「相手をほめて態度が変わるのを待つ」「理解できなくても同意はする」「きちんと伝える努力をする」「なるべく笑顔を心がける」「相手に期待しすぎるのをやめる」など、これまでを振り返りながらの思い思いの意見に、静かにうなずいたり、納得の表情を浮かべたり、参加者の誰もが自分の過去と重ねて聞き入っているよう。「こうして人の話を聞くのは、お互いの経験値を重ね合わせること。それだけでとても価値があるんです」
最後のワークは、家庭や職場を含めた最高のチームの作り方について。「ペアではなく3人以上のチームになると人間関係はまた違ってくるはず。そこで価値観の違うメンバーとどうしたらうまくやっていけるのか。共感する、つながるという女性ならでは感性を発揮して考えてみてください」。一人ひとりの考えを4名ずつのグループでシェアしたあと、いよいよ発表タイムへ。「まず相手のことを好きになって得意分野を探すと、チームとしていい協力関係ができそう」「同じ線路の上で寄り添わなくても、違う線路でいいからみんなが同じ方向をめざすといいのかなと」「相手のマイナスの部分じゃなく、いいところを見る。人は完璧じゃないからこそ補い合えると思う」と、さまざまな場面の人間関係のヒントになりそうな意見が次々に。
年齢や生活環境も違う幅広い女性が集った今回。これから結婚を控える方からは「一人ひとり違っていて大丈夫!と先輩たちから言ってもらえた気がして、なんだかほっとできました」という声も上がり、まさに女性ならではの共感力で多様な価値観を共有し合った充実の夜となりました。