POLA TALKER'S TABLE(ポーラ トーカーズ テーブル)
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TALKER’S TABLE REPORT
5/13(sat)

ワークスタイル改革はライフスタイル改革

Speaker白河 桃子さん

少子高齢化や社会情勢の変化から、戦後長く変わることのなかった日本のワークスタイルがようやく変化の時を迎えています。どう働き、どう生きれば活躍できるか。今日は政府の『働き方改革実現会議』の有識者議員でジャーナリストの白河桃子さんと共に、行政の中で何が起きているのか現状を知り、考える会です。これから社会に出る学生や地方自治体の務める方、同じ企業では働くチームでの参加など、年齢も業種も違う方々が集まりました。「『働き方改革実現会議』では長時間労働の是正、働き方の変革、非正規雇用労働者の処遇改善などについて話し合っています。先日は青天井だった残業時間に100時間の上限規制も導入決定。経済界が抵抗していたのですが、数々の企業で傷ましい事件が起きて空気が変わりました」。100時間は多いのでは?という声もネットなどで聞かれましたが、「原則は月45時間以下。100時間というのは繁忙期の特例上限で、しかも半年間までの平均が80時間以下という規定」だそう。企業に“人出が豊富な時代は終わった”ことを気づかせるための規定だと言います。そしてこれからは労働者も新たな意識を持つ必要があると白河さん。「労働時間の短縮が見込まれるなか、仕事の優先順位や取捨選択を徹底することが必要だと思います。限られた時間のなかで生産性を上げる考えはこれまで日本のホワイトカラーには無かった。でもそれは、実は既にワーママの働き方で実践しています。効率化はワーママに学べですね」。初めての労働時間に着目した改革は、暮らし方自体が変わるというライフスタイル改革とも言えるもの。
今までの働きにくい環境が見直されることは、チャンスと捉えられるかもしれません。ただ業務の見直しをせずに規定だけを守る企業では生産性が落ちて報酬も減る可能性があることが問題。「早く帰るなどのアクションだけを強制すれば持ち帰り残業が常態化し、取り組みが形骸化する。アクションを支えるための制度をしっかり作らないと。例えば生産性向上のためチームで取り組み、情報を共有化してプロセスの“見える化”をしていくなど。みんなで成果をあげてみんなで早く帰ることが大事です」。また日本特有の通勤時間の長さも問題だと白河さん。「毎日通勤二時間では育児に参加できません。例えば水曜日だけテレワークなど入れることで時間が確保できて楽になれます。男女が家で共有する時間が増えないと少子化も改善しません」。こうした働き方改革の流れは急速に広がっているため、企業も流れにしっかり対応することが生き残りのカギです。最後は皆さんで理想の働き方についてグループトーク。「残業をなくすにはどうすればいいか」「週3は都内、週2はテレワークという働き方や、時差通勤、夫婦の休暇もとれるといいね」「働きたい人もいるけど、仕事はなんとなくやっていこうという人も。色々な人がいる」などのご意見が。「今は子育てにだけフォーカスされて、独身の人のワークライフバランスが無視されすぎ。全ての人が会社に時間を捧げるのではなく、もっと良い仕事をするために外に出てインプットする時間もあればいいなと思う。でも喫煙や飲酒の意識も今はこれだけ変わりました。何年か後には労働環境もよりよい形に変わっているでしょう」(白河さん)。

speaker

白河 桃子

住友商事、リーマンブラザースなどを経てジャーナリスト、作家に。2008年中央大学教授山田昌弘氏と「婚活時代」を上梓、婚活ブームの火付け役に。就活、婚活、妊活など女性のライフキャリア、働き方改革について発信している。仕事、結婚、出産、両立のライフデザイン、少子化、女性活躍、男女共同参画、不妊治療、ワークライフバランス、ダイバーシティ、働き方改革などがテーマ。講演、テレビ出演多数。

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