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今こそ自分に合う予防医學を

「高齢化に伴う医療費の高騰で“予防医學”が注目されていますが、皆さんの中で漠然としていませんか」と語るのは、国際予防医學推進協会の代表理事である井出真理さん。「予防とは、まず病気を未然に防いでパフォーマンスを高く保つこと。さらにもう1つ、自分の持つ才能を発揮して自分らしく生きるということがとても大切なんです。今日は、病気を防ぐだけでなく、自分の心と体に向き合い、ライフスタイルの部分まで考えてほしいと思います」病気の原因は、身体的ストレス、心理的ストレス、環境的ストレスの主に3つで、それらが複合的に重なり閾値を超えたとき、身体が発するサインを見過ごすと発症に至るのだとか。ここで重要なのは、その閾値が人それぞれ違うこと。「つまり自分を知ることが予防の第一歩。“健康ってどんな状態?”と聞くと80%の方が“病気じゃないこと”と答えます。でもそれではゴールが曖昧ですから、まずは自分にとっての健康を定義してみましょう」と、1つめのワーク“自分にとっての健康状態とは?”がスタート。参加者からは、気持ちが明るく元気で毎日ぐっすり眠れること、食べ物をおいしく食べられて駅で階段ダッシュができること、好きな服を着られる体形を維持できていることなど、さまざまな健康観が。次に、その健康をベースに“理想のライフスタイルを考える”2つめのワークへ。「健康と理想のライフスタイルにズレを感じた方はいますか? 以前、男性の方で健康を“朝ご飯がおいしいこと”と定義されて、理想のライフスタイルになって、いや、それじゃやっぱり足りないと(笑)。普段から自分が送りたい人生をしっかりと考えられている方ほど2つのズレが少ないですね」続く3つめのワークは、参加者全員での“いいところ探し”。「自分のいいところ、人のいいころを探して、言い合ってみましょう」。いざ始まると自己評価を上回るほめ言葉の嵐に、素直にうれしさを表す人もいれば、「恥ずかしい」「いたたまれなくて汗だくです」と困惑する人もちらほら。「自分のいいところを言ってもらった時、身体が熱くなりませんでしたか? それは免疫が高い状態だから。もし恥ずかしく感じたなら、言ってもらったことを寝る前などに読んでセルフイメージを上げていってください。これも1つの予防法です」さらに話題は、自分の身体のウィークポイントを知る大切さへ。「身体を支配するのは、無意識の領域である潜在意識。もし顕在意識でまだまだ大丈夫と押し込めようとしても、身体が悲鳴を上げます。たとえば食事をして胃がキリキリするなら、胃腸はストレスと直結しているので、優しくて気遣いをしすぎているケースが多い。そういう自分の弱点を知っておくと、いざという時すぐ対処できます。予防医學にはいろいろな知識があるわけですが、何より自分の“快”と“不快”、気持ちいいという感覚を大切にしましょう。予防というのは、いわば5年後、10年後の自分へのプレゼントなんです。ぜひ今日から始めてみてください」