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幸せのコミュニティづくり

家族、学校、職場、ご近所、ママ友。人は子どもの頃から様々なコミュニティに属するもの。ときには居心地の悪いコミュニティに属さなければならないことも。そんなときどうすれば楽しく快適な人間関係を築けるのでしょう。この日のスピーカーは、青木理恵さん。ご主人の赴任に伴いのべ21年間海外生活を送るなかで、仮面を被り、自分らしさを出せなかったご自身のリアルな経験から学んだノウハウを生かしながら、自宅を開放して幅広いコミュニティを築かれ、帰国した現在は新たに北鎌倉でサロンを開かれています。その交流スタイルは、人と人とをつなぐこと。「最初に夫の赴任で行った香港でまず失敗しました。それはコミュニティに入れてもらおうとしたから。そうではなくて新しくコミュニティを作ればいい。この方いいなと思ったらお声がけして、こんな話ができたら皆さんが喜ぶだろうと考える。それが楽しいです」。NYでは、趣味の音楽を通じて現地の方と交流。また青木さんのピアノ講師の方の助言もあり、日本のピアノ教室に通う子どもたちをアメリカの自宅へ招待。それがきっかけで、カーネギーでのリサイタルを開催するまでに。「子どもたちには英語での挨拶や歌を披露してもらった。みんな、達成感と自信をたくさん持って帰ったと思います」。ロンドン在住時は、日本からの音楽の留学生や研究生を対象に自宅で定期的にセミナーを開催。「ピリピリしている留学生たちに、人間的な豊かさを身につけてもらいたくて始めました。晩ご飯つきで5ポンド。回を重ねるごとに後ろ姿が楽しそうになり、最後にはお互い助け合うような良い関係が生まれていました」。そして二度目のNY。マクロビオティックの料理教室への参加をキッカケに交友関係を広げた青木さんは、NYの女性達が集える場が欲しいとマンハッタンの自宅を開放。元祖日本のキャリアウーマン、紫式部にちなんだ“式部会”の立ち上げです。「お料理教室をはじめ、美術講座に和の講座など、3日に1回イベントを開催。実費のみで会場費はかからないので、新しい方でも気楽にチャレンジできる場が作れたと思います」。この日はNY式部会で講師をされた方々もご来場。そのなかのお一人は東京式部会という名前で引き続き活動されています。「私のところで生まれた種が飛んで、自然に花が咲いていくような感じですね」。締めくくりは、“あなたならどんなコミュニティを作る?”を考えるワーク。「日本にいる外国人の方と集まる場を作ってみたい」「いろんな音楽家を呼んで、心も体も自由になれる空間をつくりたい」「自分のなかであぐらをかいてリラックスする会をつくりたい」など、魅力的なアイデアが続出しました。「自分がどう思われるか…や、利害関係などの壁を作らずに、楽しいと思うことをまずはお友達とはじめてみて、いいなと思った方にはフェイスブックなどでもどんどん声をかけてみましょう。そうしてつながっていければ、世界がもっと豊かになるんじゃないかなと思います」(青木さん)。