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都会の夜空に星が輝くとき

満月の夜、ドーム会場の外には天体望遠鏡が2台。「ここから木星が見えるんですよ」と教えてくださる光学機器メーカー、ビクセンのスタッフさん。覗いていると、夜の六本木を歩く老若男女の人々があっという間に集まりました。「どれどれ?」「あーほんと!縞模様も見えるわ!」。どの人も瞳をキラキラさせて、子どものようにはしゃいでいる様子。都会のど真ん中でも、見上げれば夜空にこんなに星が輝いているんだと、感動のひとときです。
会場では、コスモプラネタリウム渋谷の解説員にして星空とプラネタリウムをテーマに世界中を旅したの佐々木勇太さんが、世界の星空をナビゲート。モンゴルの草原、トルコのカッパドキア、イースター島でモアイ像が見上げる天の川、ボリビアのウユニ塩湖に映し出される幻想的な星空。なかでも佐々木さん一番のお気に入りは、ニュージーランドのテカポ湖からの星空。「湖の近くに印象的な教会があるんですが、夜になると天の川がちょうどその教会の上に現れます。そして南十字星も見えます。日本ではなかなか見えない、素晴らしい光景です」。さらには、今の時期に見える東京の夜空の解説も。「今日は満月です。月の光は柔らかくて気持ちがいいもの。月光浴は気持ちも浄化されて、女性にもいいようです。ほかに目立つ星は木星。大きな星で縞模様があります。すぐ下には青白い乙女座の星、スピカが。そしてスピカの上の高いところにはオレンジっぽい色の牛飼い座のアークトゥルスが。この2つは春の夫婦星と言われています。」。佐々木さんによれば、東京では目で見える星は多くて400個ほどとか。都会にいると星を見上げることも少ないけれど、ぜひときには夜空を見上げてほしいと佐々木さんは言います。「僕も満天の夜空の星を見たくて旅をしてきましたが、星の瞬きを見ていると明日への活力がわいてきます。星が様々な色で輝いているのは個性…人間世界と同じですね。皆さんも星を探しながら、ご自身の中にある大切なものを探して、新しいことに目を向けてみてはいかがでしょうか」。輝く星に恋するように、無限に広がる宙へショートトリップ。日頃の忙しさをしばし忘れて、解放的でロマンティックな夜を過ごせました。