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おひとり時間で
「私らしさ」に出逢う

「これから日本の全人口の半数が“おひとりさま”になると言われています。女性だけでなく男性もひとり時間をどう過ごすか、が大きなテーマになってきます」 やさしい笑顔の牛窪さんのクリアな声が響きます。4月からMBA獲得のために大学院にも通い始め、人生で一番きつい、と感じるほどにお忙しいそうですが、お話される姿はどことなく優雅でギスギスとした印象は全くありません。「たまにゆっくりできる朝は、早く出かけて仕事の前にホテルで朝食をとるなど、ひとり時間を上手に作るようにしています。私は出張も多いのですが基本的にはひとりで出かけ、ひとりで行動していますね。移動時間や出掛けた先で、自分ひとりの時間を楽しむんです。以前は、話題のカフェやレストランを調べてから出かけたりもしていました。皆さんは、最近始まったプレミアムフライデー、どんな風に楽しみましたか? いろいろ聞いてみると、女性は上手に楽しんでいるようですが、男性はなかなか難しいみたいです。お金がかかるから楽しめないとおっしゃる男性も多いのですが、今は無料で楽しめることもたくさんあるのに! 男性はひとり時間を楽しむのが苦手なのかな、と思います」
その後、真性バブル世代、団塊ジュニア世代(貧乏くじ世代!)、草食世代、ゆとり世代、など世代ごとの意識の違いをレクチャーしていただきました。人間の脳が生まれた時とは全く違う考えへと塗り替えられるのは14〜17歳の思春期の頃で、その後は変わることはないそうです。つまり、思春期を過ごした時代がどんな時代だったかということで、その後の暮らし方の価値観が変わるそうなのです。世代ごとに楽しみ方、過ごし方は違っても、ひとり時間という癒しの時間は誰にも必要になってくると牛窪さんはおっしゃいます。
「これからは高齢のおひとりさまが増えてきます。私たちが歳をとっても楽しくすごすために必要なのは、なんといっても体と心の健康の維持。お金ではありません。70歳過ぎたら財産の違いではなく、健康か否かで幸せ度が変わるという三浦さんという方の研究もあります。2025年には介護問題のピークもやってきて、これからは在宅勤務も間違いなく増えていくでしょう。自分の家の周りや家の中でのひとり時間、癒し時間のあり方をさらに意識していきたいですね。1日30分でいいので、日常的なひとり時間を作るようにしていただきたいです」 参加者の皆さんのひとり時間の楽しみ方を聞いてみると、ヨガや美術館巡り、映画のおひとりさまデー、ひたすら料理をする、掃除に夢中になる、地図を見ながらの散歩、宝塚やマラソン、ホテルのスパなどから、海外旅行や語学留学までさまざま! 時代の変化の中で上手に“おひとりさま”を楽しみながら、新しい自分へと前に進んでいきましょう!