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人と犬とが暮らすということ

5連休最初のこの日は、ワンちゃん連れで参加される方もちらほら。その愛らしい姿に癒されて、アットホームな雰囲気でスタートしました。ヒューマン・ドッグ トレーナーの須﨑大さんは、1+1が2になるとは限らない不思議な動物の世界に魅せられてこの道に。人間と犬がよりよいコミュニケーションを築くためのサポートをされていらっしゃいます。「犬と暮らすというと、まず考えるのがしつけの必要性。躾という字は、左が身体、右が美しいと書きますが、皆さんの愛犬は、食事をしている時も、寝起きの時も、いつだって100%可愛い。美しくありませんか? どうして本来美しい存在である犬に躾を与えるのか。犬を愛する皆さんには必要ないかもしれませんが、社会には犬好きではない方もいます。その方を不快にしないようにできることをする。これも躾です。」犬は、経験から学び、今を一番大事にする生き物と言われているそうです。「犬と暮らす上で大事なことは、一方通行ではないこと。今を生きる犬と今を大切にする。それが、飼い主も犬も幸せになることに繋がります。」
後半は、実際に参加者の愛犬たちの様子を見ながら、犬の気持ちについて考える時間に。初対面で、3匹がどんな反応を示すかを観察します。「最初に片足を上げたこの子は、相手にどう挨拶をするか決めかねていたのでしょう。一方、リズミカルに尻尾を振っているこの子はすごく喜んでいますね。このように犬たちにも感情があります。私たちは、犬たちの様子を見ているようで見えていない。犬たちのサインを少しでもキャッチできれば、彼らの気持ちがもっと伝わると思います。犬は誰と何をするのか…が大事。おもちゃを与えるだけではダメ、飼い主の気持ちが犬にとっては、大きな付加価値となります。」
参加者からは、「他のワンちゃんと一緒に過ごすこの子を見て、また違った一面を発見できました」「見ていたのに気づいていないことがたくさんあると実感しました。今まで以上に分かりあえるようになりたいです」「犬たちから学ぶことは人同士のコミュニケーションにも生かせるのですね」といった目から鱗の感想が。「自分が犬を見るだけでなく、犬からも見られていると思うことがとても重要です。飼い主が感情的な時は、犬も落ち着かない。自省する機会を与えてくれるのも犬たちなのかなと思います。自分の気持ちや行動が犬にとってどう影響するか…そこを意識することで、愛犬との暮らしは、もっともっとハッピーになれます。日々を楽しみながら、我が子との愛情を膨らませてください」と須﨑さん。愛犬の可愛い仕草を見ながら、ますます犬との暮らしが楽しみになるあっという間の時間でした。