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カラダの声を聴く方法

春日未歩子さんは精神医療の専門家。心身の健康向上のための宿泊施設で、予防医療的な取り組みをされています。「今日はせっかくこの森のような空間のなか、ご自分の気持ちとカラダをつなげて、周りの人ともつながることができればと思います」。まずは全員で疲労度の自己チェック。自分の疲れや疲労の解消法を書き出すことで、自分の状態と疲労の解決方法を把握できました。また自分の中にリラックスポイントをつくるワークでは、様々な絵が描かれたカードから自分が安心できる一枚を選んで真っ白な紙に置き、そこから広がるイメージを紙いっぱいに広げてクレヨンで描きます。「絵の中で自分が最も落ち着けるポイントを覚えておけば、不安な時いつでもそこを思い出せる…」と春日さん。次々と行われるワークの結果はそのつど隣同士でシェア。自然と心が解放され、会話があちこちで弾みます。
後半は自身のカラダに目を向けるマインドフルネスの呼吸法実践。背筋をまっすぐ、足の裏でしっかり床をつかみ、息を吸って吐いて。音や雑念が気になったらその事実を確認しながら手放して、また集中。「毎日少しずつでも続ければ、ストレスなどの刺激から距離をとれます。刺激を無視せず、嫌だと思う自分の気持ちを認めたうえで上手に対処したいですね」。最後は感情のリストをもとに最近の出来事を思い出し、自分の気持ちや感情を言葉に出して隣の人とシェア。「良かった感情をシェアすることは、ぜひ毎日でもやってほしい。いい感情を貯金みたいに貯めることができて、それがエネルギー源になる」。一方でネガティブな思い出は2人で1人の話を聞き、2人がその状況を解決するにはどんな事柄が必要だったかニーズリストをもとに本人に提案します。「あなたが欲していたのはこういうことだったのでは? と人から聞けることで気づきがある。そこから頭と心、カラダのつながりを作ってほしいですね」。自分の心身と周辺を見つめる3時間弱を終え、充実した表情の皆さん。「自分の本質をかいま見られた気がします」「自分の内面について他の方から共感していただきとても爽やかな気分になれた」など、たくさんの前向きなお言葉をうかがえました。