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幸せの国フィンランドから今知るべきコト

「皆さんはフィンランドというと何をイメージされますか? おしゃれなインテリアや雑貨、サウナ、サンタクロース…。それらはフィンランドのほんの一部です。フィンランドは世界でも幸福度が高い国であり、子育てをする上では世界一母親に優しい国(セーブ・ザ・チルドレン)と言われます。今日は、本当のフィンランドを皆さんに知っていただきたいと思います」。戸沼さんは、8年前、長女のデンマーク留学をきっかけに北欧の魅力のとりこに。その後現地のコネクションを強みに、パンフレットにのっていないような旅を企画するツアーコーディネーターとして働き始めたそうです。「フィンランドでは男女ともに仕事をもつことが当然と考えられていますが、就業時間は8時~16時まで。絶対に残業はしません。17時には保育園に子どもを迎えに行き、18時には家族一緒に夕食をとる。当然、男性も家事をしますし、子育ては共同プロジェクトとして、おじいちゃんもおばあちゃんも、みんなを巻き込んで一緒に取り組みます。今では先進的と思われるフィンランドですが、つい50年前までは、男性は仕事、女性は家庭という文化がありました。他国による長い統治時代を経て1917年に共和国として独立してから、悲しい内戦や苦難の時代を乗り越えながら、国民が等しく幸福になれる今のかたちを少しずつつくりあげてきたのです」。
戸沼さんによれば、日本はフィンランド人にとても愛されているんだとか。「日本人には、いろんなことを研究し新しいことを開発する力があります。自分たちの暮らしに誇りをもって、伝統的なものを改めて振り返ることを試みていくのがいいと思います」。お話を伺いながら自分の日々の暮らしを振り返り、新たな気づきを得た参加者の方も多かったようです。こういうちょっとした気づきの積み重ねから、自分らしさが整っていくんだ。そんな実感とともに、フィンランド旅行への興味も湧いてくる時間でした。