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心の調和を味わう自分時間

「フジTVを退社してもう13年目です」。アナウンサー時代の愛らしさに大人のエレガントさも加わり、ますます魅力的な深澤里奈さんの登場です。「当時は思うままに伝えられない仕事内容に違和感を感じながらもあまりに忙しく、自分をごまかしながら生きるだけで精一杯。明日何のために頑張ればいい? 10年後の自分にワクワクできなくなっていました」。離婚も経験、体調も崩していた29歳のとき退社を決意。次の一歩を踏み出したちょうどその頃「自分の内なる声を聞きたくて」、15歳から家元について続けていた茶道に本格的にとりくみはじめたそうです。「大地の恵みであるお茶を炭で温めた湯で淹れ、土や竹など自然素材の道具で点てる調和。そこに嘘のない本来の私が調和する。私はお茶で自分を取り戻すことができました」。後半は深澤さんの教室“ティージャーニー”の体験レッスン。「テーブルと暮らしになじむ道具でカジュアルにできますが、お客と亭主がひとつに調和するお茶の精神は大事にしています」。なかでも深澤さんが大切にするのは呼吸。骨盤を立てて、頭はまっすぐ。呼吸は深く、長く。雑念は追いかけず集中するように。深澤さんのお点前を真剣に見つめる参加者の皆さん。その後各テーブルを回り丁寧な指導が続きました。「自分の場所がお茶を点てることで特別な場所になりうるとわかり、すごくよかった」「最初は緊張していたけど、お茶を点てると一体感が生まれていい時間が過ごせました」。皆さんもお茶を通してご自身と向き合う心地よい時間を過ごされたようです。