POLA TALKER'S TABLE(ポーラ トーカーズ テーブル)
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開催されたPOLA TALKER’S TABLEの内容をご覧いただけます。

TALKER’S TABLE REPORT
3/12(sun)

認知症を支えるコミュニケーション

Speaker岩佐 まりさん、所澤 いづみさん

春の兆しが心地いい週末。集まってくださった大勢は、なんと全員が岩佐さんのブログ読者!「4年前から母が認知症です。怒りっぽくなってきていますが、なるべく笑っていてもらいたいです」「周りに介護をしている友人がいなくて、相談できる人がいなくて」「先週は夜中の3時に高速道路で徘徊中の母が保護されました。私は今、26歳です。仕事をバリバリしたいけど、そうもいかないです…」「群馬県から来ました。母を施設に預けたのが心残り」「母は、私のことが分かる時と分からない時あって辛い。でも母が笑顔でいてくれたらそれでいいかな、と思っています」「介護福祉を学ぶ方のための学校で働いています」など、介護と深く関わる方ばかり。それぞれの大変な体験や深い思いに気持ちが自然とつながり、泣きながら話す方、それを聞いて同じように涙を流す方…。「介護は悲しいことじゃない。その経験を得た人になることで、これからの社会の問題に気づく人にもなれる」そんな岩佐さんの言葉が、参加者の心の芯にしみわたりました。
その後は所澤さんからレクチャーを受け、ハンドマッサージを体験。「触れることは、認知症の方だけでなく、誰にとってもとても大事。介護をしているとつい気持ちに余裕がなくなり、一生懸命さゆえ乱暴になることもありますが、深呼吸をしてやさしく触れてあげてください。気持ちは手から伝わっていきます。たった5分でも、1週間に1回でも、継続的に行ってください(所澤さん)」。2人1組のハンドマッサージ体験で打ち解けたところで、「介護で感動した場面」「介護で面白かった場面」をグループごとに語り合って発表しました。「介護には、感動もあるし面白いこともある。それを感じられるかどうかが大切だと思います。介護は1人ではできないし、こうやってみんなで話すだけでも楽になります。今日をきっかけに、参加者同士、繋がってくださいね。あとで私のLINE IDも伝えるので、辛い時はいつでも連絡してください(岩佐さん)」。最後のフリータイム、みんなで話が弾みました。涙で始まった会でしたが、終わる頃には元気に自身の介護を話す声でいっぱい。分かち合うこと。そこから日々の介護の捉え方を、変えることができるのかもしれません。

speaker

岩佐まり

フリーアナウンサーとして活動しながら、若年性アルツハイマーを患った母をシングル介護中。介護の日々を綴ったブログ「若年性アルツハイマーの母と生きる」は同じ介護で苦しむ人たちなどの間で共感を呼び、月間アクセス数300万PVを超える人気ブログとなる。2015年、著書「若年性アルツハイマーの母と生きる」出版。

所澤いづみ

メディカルアロマ&リフレTori 代表。総合病院・訪問看護ステーション・ホスピスでの看護経験や介護支援専門員としての経験を生かし、患者専門のアロマセラピスト・リフレクソロジストとして、その人らしい生き方をチーム医療でサポート。また、看護師を対象にやさしさのあるメディカルアロマの普及と人材育成に力を注いでいる。認知症の両親を10年介護した経験をもつ。2015年、著書「高齢者へのアロマセラピー」出版。

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「WE/」WOMAN・EVOLUTION

女性たちが、自分の中に眠る可能性を解き放ち、
一歩前へと進むきっかけ、
それは新しい出会いの中にあります。

ポーラは2017年から、
この新しい出会いを提供する
「WE/プロジェクト」をスタート。
肌を美しく導くことだけにとどまらず、
女性たちのこころ、生き方、一生が
もっとポジティブに輝き続けるための
サポートを行なっていきます。

「新しい人」と出会うことで、気づく。
「新しい考え」と出会うことで、刺激される。
「新しい社会」と出会うことで、変わっていく。

これまでの常識にとらわれずに、
人生の視界をぐっと広げるような
新しい出会いが、一人ひとりの美まで高めていく。
これからの社会を活発に動かす主役となる、
自由で聡明な女性たちのためのプロジェクトです。