FEM CARE by POLA

<コアメンバー座談会>
「クラブ アマゾネス」
情報をお客さまへ、他企業へ。そして見えてきた未来。

2024.06.03

―――その後はどんな内容のオンラインセミナーを開催されましたか?
  • 馬場
    2回目は産業保健師の森戸志保さんをお迎えして、乳がん啓発をテーマにしました。大島さんが経験されていること、私も乳がんで親友を亡くした経験があること、そして3人ともピンクリボンアドバイザーを取得しているのでそれを活かしたいという想いもありました。とはいえ堅苦しくしたくないので、タイトルは初回同様インパクト重視で「大人の女性のおっぱい学」に。こちらも好評をいただきました。

西澤
3回目は私が仕事でご縁があったこともあり、現在メディアでも人気の高尾美穂先生に賛同いただき「女性ホルモンと美と健康」という先生の講演のアーカイブを配信させていただきました。4回目はメノポーズヨガ、5回目が快眠セラピストの三橋美穂先生と大島さんコラボの睡眠セミナーですね。

大島
睡眠は美容にも健康にも重要なので、以前から勉強して資格を取っていたんです。外部の講演や勉強会、専門家の先生から得た情報を、ぜひ皆さんにもお伝えしたいなと。更年期になると睡眠障害になる方も多いので。

馬場
こんなふうに定期的にオンラインセミナーを開催してきましたが、この活動と内容がベースになって会社ぐるみのフェムケア活動につながり、昨年9月にはお客さま向けに、高尾先生の女性ホルモンをテーマにしたオンラインイベントを開催する運びとなりました。
ちなみに参加者は千数百人!この盛況を受け今年3月、同じく高尾先生による女性ホルモンと睡眠をテーマにした2回目も開催されました。より多くの方に更年期について知ってもらう機会が作れたのは、予想もしない展開でしたね。もちろん、それは協力してくださる先生たちがいらしてこそ。特に更年期離職のケアをされている飯田先生(前回記事参照)は「ポーラさんの活動が、医療だけでは改善できない部分を補ってくれている」と言ってくださっていて、本当に嬉しく思います!
―――さらに他企業とのコラボレーションも始まっているとか?
西澤
私の友人に外資系大手自動車部品メーカーのボッシュさんの社員の方がおりまして。ボッシュさんの管理職は男性が多いそうなのですが、これからはもっと女性管理職向けの福利厚生的な研修や企画をしていきたいという話が、彼女とプライベートで会っていた時に出たんです。そこで「実は私たち、クラブ アマゾネスっていうのをやっていて…」とお話したところ、「それいいかも!」というところから始まって徐々に話が進み、昨年の12月についにコラボイベントが実現しました。

馬場
会場は渋谷にあった素敵なカフェ、café 1886 at Bosch。オンラインの参加もOKのハイブリッド形式で開催し、管理職と一般職の女性79名が参加されました。クリスマスシーズンということもあって、軽食をつまみながらの楽しい雰囲気のイベントになりました。

西澤
内容は更年期と女性ホルモンの基本的な話ですが、私たちも何度もセミナーを開催して知識もスキルもブラッシュアップしてきているので、それをすべて提供させていただきました。講師は「クラブ アマゾネス」のスペシャルプレゼンターの大島さん!セミナーの後の懇親会も「大島さんの話を聞きたい」と、各テーブルに引っ張りだこでしたね。

大島
懇親会では「睡眠の話をもっと聞きたい」とか「男性の更年期について教えてほしい」とか、「もっと」という声をたくさんいただきました。ポーラだけでなくどの企業でも「更年期について知りたい」と思っている人はこんなにたくさんいることに改めて気付かされましたし、ポーラがフェムケアに継続的に取り組むことで、ポーラに触れ、知って、親近感を持っていただくこともできる、そんな可能性も感じた日でした。

西澤
ボッシュさんの窓口になってくれた友人も、社内で参加者に会うと「次はいつ?」と聞かれるらしく。これをきっかけに次回からの「タブーを自由にラボ」にもご参加いただけることになり、人事の方からは「意識改革になった」とも言っていただきました。これは私たちにとって、改めてこれまでの活動に意義があったと思えた経験でしたね。「クラブ アマゾネス」としても、これをきっかけに社外の活動にももっと力を入れていきたいと3人で語り合っています。
―――活動の幅が広がってきた今、今後の展望や未来像を教えてください。
馬場
今は更年期を軸に心と体に関するコンテンツを企画していて、まずはこれをしっかり続けたいと思っています。でもさらに将来を見据えた時には、楽しさをテーマにしたものも企画していきたいですね。例えば、年齢を重ねた時に感じる目の窪み、頬骨の目立ちなどを若々しく見せるメークとか、美味しいものを食べながら語り合うツアーとか、さらにはこれから先の人生を考えた、介護の問題やマネーリテラシーとか…。この先を強く、楽しく、美しく生きるためのコンテンツには、いつか挑戦したいですね。

大島
私は、ボッシュさんとのコラボレーションを経験して「ポーラとしてより情報を広げていく」ことに意義を感じました。ポーラはこれまで美容情報をお客さまにお届けしてきましたが、更年期や女性ホルモンの情報も展開していけないかなと。例えばきちんと教育を受けて知識を持ったオーナーやビューティーディレクターが、今回のボッシュさんのイベントのように、地域の企業やサークルとコラボして情報を提供するような…。それには教育システムの確立や深い学びが必要になるので、すぐにできることではありませんが、視野に入れておきたい未来です。

西澤
私も2人と同様、まだ情報が届いていない人たちに、できるだけ多く広げて伝播させていきたいですね。それと、ちょっと個人的な話になりますが、私もいつかポーラを卒業する時がくる。その時はもう更年期は過ぎているかもしれませんが、その世代ごとに女性たちが抱える課題ってきっとあると思うんです。その時に、今みたいに情報提供できるような、そんな活動がライフワークとしてできたらいいなと思っています。「クラブ アマゾネス ネクスト」みたいな。

馬場
それ、いいですね!それと同時に、次に更年期を迎える人たちやもっと若い人たちが、私たちの活動を引き継ぎ、さらに進化させて「クラブ アマゾネス セカンド」を作ってくれたら嬉しいですね。