FEM CARE by POLA

<コアメンバー座談会>
この先もずっと、強く・楽しく・美しく生きる。
「クラブ アマゾネス」、私たちの想い。

2024.3.29

2021年、仕事仲間の3人が更年期の悩みを語り合ったのをきっかけに誕生した、大人の女性応援プロジェクト「クラブ アマゾネス」。発足の経緯と活動内容、想い描く未来像までを、コアメンバーが語ります。
馬場 智
(睡眠健康診断士/ピンクリボンアドバイザー)
高齢出産後の仕事復帰と同時に更年期に突入したのをきっかけに、悩みを仲間と語り合い、情報をシェアし、知識を得る場の必要性を痛感。プロジェクトの発起人であり、企画・まとめ役的存在。


大島 敦子
(健康管理士一般指導員/睡眠健康指導士 上級/女性の健康経営推進員/ピンクリボンアドバイザー)
3度のガンや婦人科系の闘病、仕事と介護の両立の経験を「誰かの役に立つなら」と自らシェアする姉御肌。仕事で培った話力や資格を活かし、セミナーでは講師も務めるプレゼンター的存在。


西澤 美紀
(女性の健康経営推進員/ピンクリボンアドバイザー)
30代で婦人科系、40代でメンタル系疾患を経験。「知識があればもっと早く対処できた」という想いから、知ることの重要性と「転ばぬ先の杖」を訴える。リサーチ力と人脈を活かす渉外担当的存在。



Vol.1
それぞれの人生経験と想いが結集しプロジェクトに。

―――まずは「クラブ アマゾネス」がどんなプロジェクトなのかを教えてください。
  • 馬場
    ひと言で言うなら「大人の女性、いわゆる更年期世代の女性たちの心と体の悩みに寄り添うプロジェクト」です。更年期世代は、会社では上司や部下、家庭では母や妻や、時には介護者など、いろんな立場や役割を持っています。そんな毎日のなかで心や体に不調を感じても、一人で我慢してしまいがち…。辛い時はお医者さまで治療を受けることができますが、まずはその前段階の、「わからない」「悩んでいる」という状況を、仲間と話し合ったり知識を得たりする場をつくることで、少しでも心地よく過ごせる日々に変えられるような活動を目指しています。
―――どのようなことがきっかけでこのプロジェクトを立ち上げたのですか?

馬場
私は40代後半で高齢出産をしたこともあり、産休を経て会社復帰するのとほぼ同時に、更年期のような症状が始まりました。 頭と心がまったく噛み合わない感じで、仕事も以前のようにうまくできない。こんなに辛いのに、コロナ禍だったので友人にも会えず相談もできない、一人で悶々とする毎日でした。
そんな時、大島さんや西澤さんとオンラインで打ち合わせの機会があり、悩みを話してみたんです。すると2人とも「私もそうだったよ」と共感してくれて、さらに「それってこういう状態なのよ」「こんな方法や治療もあるよ」とアドバイスしてくれました。すごくホッとして、「誰かと話すってこんなに大事なんだ」と感じたのと同時に、自分に更年期の知識がないことに愕然ともしたんです。そして、もしかしてみんな意外と更年期のことを知らないのでは?と。
ちょうどその頃、社内でフェムケアの活動が活発になってきていたこともあり「だったら私は、更年期について語ったり知ったりする場を作ろう」と思い立ち、すぐに2人に声をかけました。2人は更年期はもちろんですが、それぞれ闘病経験もあり、不安な時に語り合ったり情報を得たりすることの大切さを、とても知っている方たちだったので。

大島
私は両乳がんや胃がん、婦人科系の病気を含め、人生で8回も手術しているんです。そのため、以前から同じように病気で不安になっている方から多くの相談を受けていて、私の経験を話すことで、少しでも気持ちが楽になり治療に前向きになれる人がいるなら、という気持ちが強くありました。また、ちょうどその頃、仕事の関係で女性ホルモンについて深く学んでいたのも大きいですね。私はそれまで、がんを予防するには免疫力を高めることばかりを考えていましたが、実は私のがんや病気は女性ホルモンの影響を大きく受けていることに気づき、更年期世代に限らず、若い時から女性ホルモンを知って向き合っていくことは、女性が美しくイキイキと生きていくために必ずプラスになる!このプロジェクトならそれを伝えることができる!と思いました。

  • 西澤
    私は30代で婦人科系、40代でメンタル系の疾患を経験しました。その時のことを振り返ってみると「知識があったらもっと早く気づいたり、早く治療できたかも」という想いがあるんです。知識は人生を変える力がある。特に私たち世代は若い世代ほどネットリテラシーが高くなく、情報にリーチしにくい世代だからこそ、このプロジェクトで届けていけたらというのが、モチベーションになっています。
―――実際に、まずは何からスタートしたのか教えてください。

馬場
活動のコンセプトワークと、プロジェクト名を考えました。「クラブ アマゾネス」のアマゾネスは、ギリシャ神話に登場する、戦闘を得意とする強く美しい女性だけの騎士団のこと。1970年代には映画化もされていて、私たち世代ならみんな知っているし、インパクトもあるし、これはもう即決でした。
最初はやはり更年期と女性ホルモンの正しい知識が必要だろうということで、産業医で婦人科医の飯田美穂先生にもご協力をお願いして、オンラインセミナーを開催するということから始まりました。

西澤
ただ当時はコロナ禍だったので、たくさんのオンラインセミナーが社内で開催されていて…。とにかく目立たないことには参加してもらえないので、もうランチタイムにゲリラ的にオンラインライブやっちゃおう!っていうことで、いきなり社内一斉メールで「こんなのやりまーす」って告知したんです。セミナーのタイトルはズバリ「もう一人で悩まない!メノポーズ(もしかして更年期?)」。メールの中身は「あなたの不調、もしかして更年期では?」くらいの勢いで、しかも送り主はまだ社内では知られていない謎のグループ「クラブ アマゾネス」。
後日、社員の方から「あのメールを見た時、あまりのインパクトに部内に静かな衝撃が走った」と言われ、してやったりと思いました(笑)。

大島
その効果もあって、30名集まれば上出来と言われるなか、なんと約70名も参加する大ヒットセミナーになったんです。しかも女性だけでなく、「家族が悩んでいる」という男性も参加してくださって。そして、こんなにニーズがあるなら一発の打ち上げ花火で終わらせるわけにはいかないということで、その後も半年に1回くらいのペースでオンラインセミナーを開催することになりました。


順調なスタートを切った「クラブ アマゾネス」。次回はその後の活動と未来への想いをお届けします。