POLA WELLNESS CATALOG 2024 SPRING & SUMMER
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る撮影のメークルームでのこと。鏡の前に座っていたタレントの人が、自分の顔をまじまじと見ながら「私ね、鼻の付け根が高いじゃない?それが嫌なの」と言ったのを聞いて、すごく驚いたことがある。何故なら当時、多くの女性たちが彼女のその“嫌な”部分に憧れていたのだから。そして、その一言で私は「美しさ」に必要なものが何なのかに気づいた。それは「自分を受け入れる」こと。これは言われ尽くされていることではあるけれど、その後、私は何度も受け入れることによって美しく輝いていく女性たちをそばで見てきた。だから、それは抽象論でも何でもなく、女性たちにとって具体的であり、とても重要なことであると認識しているのだ。とは言え、受け入れる前に必要なことがある。それは自信を得ること。もちろん取って付けたような自信では効果はなく、内側から滲み出てくるようなものでなければならない。そのための簡単な方法がメーク。自分の欠点をさりげなくカバーして、チャームポイントや自分らしさをアピールする。そうしたメークをすると、誰しもが美しくなる。そして、その姿を自分の目で見て確認することで自信は自然に湧いてくる。でも一つ、気をつけて欲しいことがある。それは「流行」や「人の目」をメークの一番の目的にしてはいけないということ。「自分を生かす」を主題にしなければ、自分に納得できる外見にはならないし、それでは内側から湧いてくる自信には繋がらないのだから。自分が納得できる外観にすることで自信は生まれ、それが目の輝きや生き生きとした表情として外側に表れる。そうした状態の時、人は自然に自己肯定をするようになる。これが自信から得られる一番重要な効果。だからメークは自分を生かすものでなければいけないのである。もう一つ、多くの女性を見てきて確信していることがある。それは20代後半までは、どんなに不規則な生活をしていても若くハリのある肌で覆い隠すことはできる。でも、それ以降の年代になるにつれ、私生活の乱れは肌の下から透けて見えてくるようになる。つまりウェルネスな生活をしているか否か、それが女性の美しさにダイレクトに影響していくということ。ましてや現代は気候の変化やデジタルな生活などによって、身も心も危険にさらされている。だからこそ外側も内側も自分を居心地の良い自分にする必要があるし、そのように総合的に自分に向き合うことは現代に生きる私たちには必須のことになった。つまり今まで以上に生き方と美容は切っても切り離せない、人生を“まるっと”ひっくるめた総合美容と表現しても良い時代に突入したと言うことである。このように美容は新しい局面を迎えていると言えるだろうし、今を生きている私たちはどの年代にとっても、それぞれの新世代と言ってもいいのではないだろうか。私は居心地良く生きていくことが美容にダイレクトに反映されると考えるとやり甲斐を感じるし、生きる楽しさも一つ増えたように感じている。総合美容だからこそ、今、美容は新しく、そして楽しい。あ3

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