POLA CATALOG 2021 LIFE for BEAUTY AUTUMN WINTER
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ウィズマスクだからこそ、始めたいオーラルケア口内衛生でトラブルからからだと肌を守るORAL HEALTH DOCTORマスクを常に装着する時代になり、息苦しく感じることが多いのではないでしょうか。常に肌や口唇に当たるマスクの感触はもちろんのこと、内面が湿って空気の通りが一層悪くなって、通常よりも強く息をすることが多くなります。鼻を通した呼吸では苦しいので「口呼吸」で強く息をすることが多いと、呼気によってマスクの内面が湿るようになります。またマスクをつけたままで会話すると、呼気には唾液も含まれているので、マスクを余計に湿らせてしまいます。さらには唾液に含まれている口の中の細菌までも湿ったマスク上には移ってしまうのです。こうしたことによって何が起こるでしょうか?口を開いて呼吸する「口呼吸」の状態になり、口の中が乾燥しやすくなります。すると口の中は粘り気味になり、唾液中の細菌の濃度が高くなってしまいます。これは上顎の前歯表側や歯の間で起こりやすく、デンタルプラークがしっかりと粘着してむし歯ができやすくなる原因に。一方で上顎では裏側でも歯肉が乾燥してしまいます。そこへ濃縮されたプラークが接することで、歯周病を起こしたり悪化させたりします。このように、マスク下での口呼吸によって歯科の代表的な病気が起きやすくなるのです。マスクでの「口呼吸」が口内環境を悪化[岡山大学病院・歯周科部門長 高柴正悟先生にうかがいました]1986 岡山大学歯学部卒業1990 岡山大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)1990 - 1992 岡山大学助手(歯学部附属病院)1992 - 1994 米国イーストマンデンタルセンター研究員1994 - 1995 岡山大学助手(歯学部)1995 - 2001 岡山大学助教授(歯学部,改組後大学院医歯学総合研究科)1996 文部科学省在外研究員(米国USC および NIDCR)2002 岡山大学教授 (大学院医歯学総合研究科,改組後大学院医歯薬学総合研究科)2021 - 現在 岡山大学教授(組織改編に伴い学術研究院 医歯薬学域 に所属名称変更)高柴正悟 (タカシバ ショウゴ)岡山大学 学術研究院 医歯薬学域 教授(医歯薬学総合研究科 病態制御科学専攻 病態機構学講座 歯周病態学分野)日本歯周病学会 常任理事(研究委員会委員長)日本歯科保存学会 理事(学術委員会副委員長)日本口腔検査学会 理事(学術研修委員会委員長)日本未病システム学会 理事日本予防医学会 理事特定非営利活動法人 歯科ネットワーク岡山から世界へ(DNOW) 副理事長Q&A高柴先生が答える歯肉の上皮にダメージができて歯肉の細胞が弱くなっていることと、歯周病による炎症によって免疫力に変化が起こって、ウイルス感染しやすくなったり、糖尿病や心臓病などの全身的な病気に影響を及ぼしたり、健康を悪化させるリスクが高くなります。歯周病は、ウイルスの感染や糖尿病、心臓病などの病気リスクを高めるのですか?口の中の細菌量が増えているか、唾液量が減って細菌濃度が増加している可能性が高いと思われます。口の中の状態を歯科で確認しましょう。マスクを外したとき、自分の口臭にハッとします。息苦しく感じて、口で息をしていませんか(口呼吸)?うがいをして粘る唾液を流したり、唾液を分泌させるように刺激をしたりし、口内をうるおしましょう。長時間マスクをしていると、口の渇きや粘つきが気になります。オーラルケアによって口の正常な細菌の種類を維持すると腸内の細菌の種類も正常に保たれます。さらに歯周病などの口の中の炎症が全身に及ぼす影響によって起こったり悪化したりする病気があります。そのため、適切なオーラルケアによってウイルスやさまざまな病気を防止できます。歯磨きやタブレットなど、オーラルケアをしっかりすればウイルスや病気を予防できますか?口の粘膜の障害や口の正常な細菌の種類を変えてしまうので、ウイルスの感染リスクを高めると思われます。ドライマウスはウイルスの感染リスクを高めるのですか?34

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