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展覧会について

130,000個のLEDを使って構成されるポーラ銀座ビルのファサードの設計を手がけたライティング・アーキテクトの豊久将三氏による、光のインスタレーション作品をご紹介するものです。


人が光を認識するとはどういうことか? その原点をみつめ、人の眼と脳の根源的な関係性を問い直す画期的な企画です。


ファサード(ビル表面)から発せられる光を意識しながら、ギャラリー内に3つの異なる光のアートを展開します。


作家プロフィール

豊久 将三(とよひさ・しょうぞう)
―ライティング・アーキテクト―

1960年生まれ。主に美術・博物館の光の計画を制作とともに行う。ニューヨーク近代美術館での「CONTEMPORARY JAPANESE TEXTILES」展における光ファイバーを使用した照明で世界的な評価を得る。


現在までに、セントルイス美術館、モントリオール現代美術館、森美術館、ポーラ美術館、原美術館、ハラミュージアムアーク觀海庵、根津美術館、三菱一号館美術館などの展示照明とともに、ニューヨークを中心に個人コレクターの自邸の照明も数多く手がける。


収蔵作品や美術館建築の空間に合わせて、毎回、オリジナルの光を創る事が一貫したコンセプトとなっている。


ヒトの眼の網膜には、2種類の視細胞がほぼ一面に並んでいる。このうち桿体(かんたい)細胞は、感度は高いが色の判別はできない。一方の錐体(すいたい)細胞は、感度は低いが色の判別ができる。


錐体細胞にはさらに、青、赤、緑、それぞれの色の光を受容する3種類の細胞がある。それぞれは、"青色光を受容する錐体細胞"・"赤色光を受容する錐体細胞"・"緑色光を受容する錐体細胞"である。


光の色に関して考えると、白色光は様々な色(青・赤・緑)の光が混ざったものであるため、"白"を見るためには3種類の錐体細胞の全てが反応しなければならない。


ところが、この錐体細胞からの指令が脳に伝わる段階で、錯覚が起こる事がある。例えば、"赤"をしばらく見つめていると、赤色光を受容する錐体細胞だけが反応し続けて疲労してしまうため、赤を見続けた後すぐに"白"を見ると、他の2つの錐体細胞だけが反応して、"赤"の補色の"青緑"に見えることとなる。


これを錯覚とするか現実とするか、作品を体感し脳に問いかけていただきたい。


豊久 将三

クロード・モネ《セーヌ河の日没、冬》

《Light on Canvas II》展示作品
ポーラミュージアム アネックス
2007年12月

ピエール・オーギュスト・ルノワール《レースの帽子の少女》

《Light on Canvas II》展示作品
ポーラミュージアム アネックス
2007年12月

フィンセント・ファン・ゴッホ《アザミの花》

ポーラ銀座ビル ファサード
(LED点灯時)