Press Release
 
NO17R04
平成17年1月14日
美白の新しいメカニズム
 
メラノサイトのデンドライト(樹状突起)を縮小

ポーラ化粧品(社長:鈴木郷史、本社:東京都品川区)研究所は、メラノサイト(色素細胞)のデンドライトを縮小させることにより、メラノサイトからケラチノサイト(表皮細胞)へ輸送されるメラノソーム(メラニン)を抑制できることを確認しました。メラノサイトからケラチノサイトへのメラニン輸送を抑制することで、日焼け、しみ、そばかすの原因となるメラニンがケラチノサイトに受け渡されないため、肌の白さの維持や美白に繋がります。従来の多くの美白用化粧品ではチロシナーゼ活性を阻害し、メラニンの生成を抑制するというメカニズムが主流でした。ポーラでは、チロシナーゼ活性の阻害だけでなく、さらにメラノサイトのデンドライトを縮小させてメラニン輸送を抑制するという画期的な美白メカニズムを業界で初めて見出しました。

日焼け、しみ、そばかすの原因となるメラニンは、メラノサイト内のメラノソームという袋の中で作られます。作られたメラニンは、メラノサイトがデンドライトという樹状突起を伸張させて、ケラチノサイトに輸送されます。メラノサイト1個から約36個のケラチノサイトにメラニンが受け渡されていると言われています。メラニンを包含したケラチノサイトは表皮上部へと移行し肌の黒化に繋がります。そこで、メラノサイトのデンドライトを縮小することによりメラノサイトからケラチノサイトへのメラニン輸送を抑制できるのではないかと考え、数百種類の植物抽出物を評価した結果、セイヨウノコギリソウ(学名:アキレアミルフォイル)にデンドライトを縮小する効果があることが分かりました。さらなる研究の結果、有効成分はセンタウレイジンであることを発見しました。センタウレイジンは、正常ヒトメラノサイトに対して、なんら影響を与えることなくデンドライトを縮小することを確認しました。(図1)
 
図1
対照 センタウレイジン添加
メラノサイトのデンドライトが伸張した状態(対照)にセンタウレイジンを添加すると、細胞毒性を発揮せずにメラノサイトのデンドライトを縮小する。

 また、メラノサイトのデンドライトを縮小することにより、メラノサイトからケラチノサイトにメラニンの輸送が抑制されるか否かについて、メラノサイトに蛍光物質を取り込ませ、その蛍光物質の挙動により確認しました。正常ヒトメラノサイトと正常ヒトケラチノサイトの共存培養下において、対照では蛍光物質がメラノサイトからケラチノサイトに輸送されていることが観察されましたが、センタウレイジンを添加したメラノサイトは、デンドライトを縮小することにより、蛍光物質がケラチノサイトに輸送されていないことが確認されました(図2)。そして、セイヨウノコギリソウよりセンタウレイジンを高濃度に抽出して不純物を除去した「アキレアエキス」(ポーラオリジナル成分)を開発しました。
 
図2                                                 対照
センタウレイジン添加
 対照では蛍光物質がメラノサイトからケラチノサイトに輸送されていることが観察されたが、センタウレイジンを添加したメラノサイトは、デンドライトを縮小することにより、蛍光物質がケラチノサイトに輸送されていない。

【本件に関するお問い合わせ先】
ポーラ化粧品本舗 広報部  Tel03-3494-7123 / Fax03-3494-7640